[L'Etranger Blog]
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DEEP SEA 地球最後の神秘・深海への旅


 地球の表面の70%は海で、この海の約90%が太陽の光の届かない水深200m以上の深海であるという。地球の海の深さの平均は約3800mといわれ、未知の深海は想像以上に広くて深いものらしい。しかも、水深が10m深くなるごとに1気圧上昇し、5000mの水深になると約500気圧もの水圧がかかることになる(1cm2あたり500kg)ため、深海の世界を知る事は想像以上に難しい。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の開発した無人探査機ハイパードルフィンはそんな深海を3000kmまで潜り、遠隔操作にて自在に潜航し、搭載されたハイビジョンカメラで深海の未知の生物を鮮明な画像でとらえる事が出来る。さらに、有人潜水調査船しんかい6500は6500mの深海まで有人で潜航できるという。このDVDはハイパードルフィンで捉えられた未知なる深海の生物の記録である。その数80種類以上。
 美しい発光体が神秘的なクラゲ、大口を開けて笑っているようなホヤ、海底を胸ビレであるく魚、つぶらな瞳の魚、そもそも目の退化した魚、花のような生物など見た事もないような生物のオンパレードで、実際に動いている生のままの状態が観察できて非常に興味深い。グロテスクであったり美しかったり。未知の世界をかいま見るというのは本当にわくわくする体験だ。そもそもグロテスクとか美しいとかいうのも人間の観点からの評価なわけで、想像を絶する圧力に暮らす彼らにとってみれば、それが至極最適な体形に違いない。逆に人間の形が不思議に思うだろう(実際に彼らがそう思うという事はないと思うが)。優雅に泳いでいるようでも、やはり生物であるから食う食われるの世界でもあり、独自の生態系が成り立っているようだが、まだまだ謎の部分が多いようだ。このDVDを見終えた後は、実際に異次元の世界を旅してきたかのような感覚であった。地球の中にもまだまだ未知の宇宙が存在する事を思い知らされた。繰り返し眺めて、深海の宇宙を旅したくなるお勧めの一本だ。

 さて、この深海のナビゲーションは涼しげな声の女性で、それはそれで非常に楽しめるのであるが、別音声で海洋研究開発機構の2人の研究員、土田真二氏(カニ博士)とDhugal Lindsay氏(クラゲ専門)の映像を眺めながらのお気楽トークが収録されていて、これがやたらと面白い。深海に魅せられたマニアたちによる解説(というよりは雑談)で、その道の専門同志の談義は非常に興味深く、本当に深海が好きなんだなあ、とほほ笑ましい。最後は、「ビデオも終わりましたし、今晩は魚を食べながら一杯飲みますか」「あははは」で終わっている。楽しそうだ。ちょっとついていってお酒飲みながら話を聞いてみたい。

 ちなみにこのDVD、はじめは楽天で注文したのだが、出荷予定の期間を過ぎても入荷せず、どうなっていますか?と問い合わせのメールを送ったら、入荷しません、と一方的にキャンセルされてしまった。で、あきらめていた所、たまたま入った本屋で本と本の合間にはさがっているのを発見。無事手に入れたという次第。もっとあちこちでちゃんと売って欲しい、それだけの価値ある貴重で面白いDVDだと思う。確実に手に入れるのであれば、下記のWeb-WACで注文するのがお勧めである。

Web-WAC

コメント(5)| Track back(0) | 2007-09-06 19:40:57

■ マニアの雑談に惹かれます
ブログの更新が再開されて喜んでおります。

なにかに「はまってる」人の肩の力の抜けた雑談ってのがヒジョーに面白そうです。

マニアの喜びを横から見るのって理解出来なくてもな〜んか好きなんですよねぇ。

それにしても一度キャンセル食らってから、本と本の間で発見するとは、出会う運命やったんでしょうね。
えて吉 (2007-09-07 09:58:35)


■ えて吉さん
えて吉さん。いつも突然書き始めても見に来てくださってどうもありがとうございます。

マニアにもいろいろありますのでそれにもよるかもしれませんが、これは楽しい談義でしたよ。いろいろとその専門の知識を持った人たちの雑談というのは、聞いてて楽しいですよね。知らなかった世界がかいま見れるようで。

このDVD、楽天でけられてから、製造元に注文しようと思っていたのですが、受付が電話、ハガキ、FAXだけなんですよね。メールの受付があればすぐに注文していたのですけど。

で、最近岡山にできた大型書店を偵察にいったときに、深海魚の図鑑を眺めていたら、たまたま近くにDVDがささっていました。これ、CDショップで扱うようなDVDが専門の会社ではなく、書籍などが中心の会社なんでしょうね。むしろ書店との親和性が高いのかもしれません。探す方は大変なんですけどね。
Yoshinori (2007-09-07 13:10:04)

■ ちいさいころ
お魚の図鑑の深海魚のページを見ながら
その深海を子供なりに想像した時に
神秘的でありつつ
でも寂しくてなんだか胸が苦しくなるような

闇と冷たい水に囲まれて
人がそこに行くとどんな気持ちになるんだろう
そんな風に考えたことがあるなぁ。
(その前に破裂して死にそうだけど)

宇宙と深海って似てる。
どっちも行ったこともないけどね!

とりとめのないコメですんまそん。
saon (2007-09-15 23:02:10)

■ >saon
コメントどうもありがとう!
僕も昔、魚の図鑑かなにかで奇妙な形の深海魚に興味を持ち、思いを巡らせた事あります。
そうだよね。僕も深海と宇宙は似ているような気がします。どちらも人間にとっては未知の空間だし、暗くて静かで孤独な感じですね。
実際、潜水艦の研究者も、狭くて孤独な空間で、窓が割れたら死ぬなあ、みたいな恐怖を書いていましたね。でも、恐怖の反面、興味も大きいみたいですけどね。
宇宙も深海もどちらも人間にとっては不可侵な空間かもしれませんが、興味深いですよね。
Yoshinori (2007-09-21 13:19:46)

■ 深海
深海には雪が降る。
ドラえもんで知りました。
とっても神秘的なところなのだなぁと。
海底探査がおこなわれ、より身近になった気がしますがそれでもまだ未知の領域ですよね。
探査艇が毎年新生物とみられるものを発見をしているそうですし。

自力では行けないところに深い深い憧れがあります。
海底火山とかみてみたいし、宇宙旅行もしてみたいけど。。。
ひろみ (2007-10-10 13:52:25)

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