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The Police / De Do Do Do, De Da Da Da(1980)


(今日の80's #40)The Police / De Do Do Do, De Da Da Da(1980)米10位、英5位
 さて、The Police。この曲は、3枚目のアルバム「Zenyatta Mondatta」からのセカンドシングルで、曲調はかなりポップだが、政治家や聖職者や詩人などを引き合いに出した結構シニカルな曲である。アメリカでは「Roxanne」(32位)の小ヒット以降はヒットのなかった彼らだが(「Message in a Bottle」ですら74位止まり!)、当時のワールドツアーが功を奏したのか、この曲がやたらとポップで分かりやすかったからか、この曲がヒットし、それ以降やっと快進撃が始まることになる(イギリスでは既に2作目のアルバム「Reggatta de Blanc」の頃には出す曲出す曲ヒットし、「Message in a Bottle」も当然1位になっていた)。

 デビュー当時「あと3年くらいのうちにビートルズが作った世界的記録をすべて塗り替える」などと豪語していたやんちゃな彼らだが、ビートルズのドイツ語バージョン(「Sie Liebt Dich」とか「Komm,Gib Mir Deine Hand」とか)に影響されたのか関係ないのか、つい、この曲の日本語バージョンを発表している。経緯については調べてもよく解らなかったのだが、日本のファンへのサービスだったのか、有り余るインテリジェンスゆえのパフォーマンスだったのか、「言葉では表現できないことを表現しようとする曲」をあえて日本語で表現したのか・・・。ちなみに日本語の訳詞は湯川れい子さんである。当時、日本ではこのシングルは日本語バージョンであったようだし、アルバムにもボーナストラックで入っていたようなので、この日本語バージョンはThe Policeファンには結構知られているはずである。「こっとっばーだっと、うっそんにーな、Ru(巻き舌で)」みたいな片言の日本語で、あのかっこいいStingがどうしてこんなに間抜けになってしまうのか・・・と脱力感を感じる。むしろ言葉がダイレクトに解らない方がいい事もあるんだなあと再確認させられた(メタファーのようだ)。日本人としては、日本語バージョンは喜んでいいものやらどうしていいものやら複雑な心境になってしまうのだが、まあ、僕は面白いから好きである。でもその後、本人たちもなかった事にしたいのか、世界的にはオフィシャルにはCD化されておらず、コンプリートボックスにも収録されていない。日本では、1997年の「The Very Best of Sting & the Police」の日本盤の付録でこのバージョンがCD化され晒されている。

 日本で発売されたこのシングルのジャケットはアルバム「Zenyatta Mondatta」と同じ写真が使われた無難なものだったが、何とこの日本語バージョン、アメリカでも販売されていたようで、そのジャケットが上の写真である。・・・。何だこれは。特にAndyは何やってんだよ。当時の日本のイメージはこんなだったのか。どうしてこんなにキッチュになるのだ。ちなみに、このアメリカ盤のカップリングは、スペイン語バージョンとなっている。僕はスペイン語はよく解らないのだが、これも、どうかなあ・・・といった感じの仕上がりになっている。やっぱ、英語のバージョンが一番いいなあ。ただ、この後Stingはソロでも「Nada Como el Sol ...」という、スペイン語とポルトガル語で歌ったアルバムがあるので、少なくともスペイン語に関しては自信があったのではないかと思われる。

 さて、日本語バージョンといえば、古くはNat King Coleが「L-O-V-E」を日本語で歌っていたり、80年代で言えばDavid Bowieが「Girls」をフル日本語で歌ったり、曲の部分的にはKraftwerkやら、Queenやら、King Crimsonやら、Styxやら、Slitsやら、Culture Clubやら(戦争変態!が有名だが、「危ないStreet」はさらにおかしい)・・・。最近では、New Orderが「Krafty」をフル日本語で歌ったのが記憶に新しく、他にもHootersや、Avril Lavigneなど枚挙に暇がないのだが、特筆すべきは、Sixpence None the Richerの「Kiss Me」で、日本語詞も曲にあったかわいらしいものになっており、日本語で歌っているのにあまり違和感のない素敵な出来栄えになっている。また、かのPeter Gabrielもアルバムのドイツ語バージョン(3枚目と4枚目)を出していた頃、日本語バージョンも作成する予定であったらしいが、日本語が難しかったのか中止されたらしい。まあ後々で何言われるかわかったものではないので中止して正解だったのかも知れないが、僕としてはかなり残念であった。やはり言葉は思っている以上に繊細であるし、別の言語では間違ったニュアンスを作りかねないと思うのだが・・・。日本人も英語で歌う人が増えてきているが、外人にどう思われているのか気になる所ではある。ともあれ、これからも多くの外人アーチストにがんばって日本語で歌っていただいて、笑わせてもらいたいものだ。・・・話がそれた。

 さて、「De Do Do Do, De Da Da Da」に戻るが、この曲、実はもう1つ違うバージョンがある。1986年最初のリユニオンを果たし、ベストアルバム「Every Breath You Take: The Singles」用に「Don't Stand So Close to Me」の再録音をしたのだが、この時「De Do Do Do, De Da Da Da」も再録音されたようである。コーラス部分のアカペラから導入する全く違うバージョンだったようだが、あまりにも出来に不満があったのか、発表はされていない。しかし、なぜか「The Police: Every Breath You Take - The Classics」(DTSバージョン)のアメリカ盤の初回盤に間違って収録されてしまい、物議が醸されたようだ(わざとか・・・?)。セカンドプレスからは従来のバージョンが収録されており、初回盤にもわざわざ「・・・'86」などと銘打っていないので、外観上は見分けはつかないようである。したがって、これを購入するのも結構な賭けである(どなたか持たれていたら聴かせて!)。アルバム「Synchronicity」のジャケット違いも少なくとも35種類あるそうだし、他の曲にもレアなバージョン違いがあるし、実はThe Policeはコレクター泣かせなバンドでもある。僕はコレクターでなくて本当に良かった。

 ともあれ、The Police、現在何年ぶり何回目かのリユニオンを果たし、やたらと大規模なワールドツアー中であるが、せっかくリユニオンしたのだからついでに来日して欲しいものだ。願わくば岡山まで(1981年の来日の際は何故か倉敷市民会館に来てたし)・・・。無理か。

オフィシャル・サイト
「De Do Do Do, De Da Da Da」各国のジャケット
The Policeの別バージョンについて

コメント(9)| Track back(0) | 2007-09-21 01:32:12

ククリ・ラム(Khukri Rum)


(今夜の酒 #13)ククリ・ラム(Khukri Rum)
 ネパールで飲んだお酒といえば、ロキシーが思い出される。ナガルコットという山岳地帯で泊まったホテルで、夕食の時にメニューを見ながらお酒を選んでいたのだが、ウイスキーやビールなどの有名な銘柄はいろいろあるにもかかわらずロキシーがない。ロキシーはありますか?と尋ねると、お店の人はちょっと待っててくれとお店を飛び出していってしまった。しばらくして、コップいっぱいのロキシーを酌んで戻ってきて、気に入ったらもっと持ってくるから、と。おいしいのでもっと持ってきてくれと頼むと、今度は空いたウイスキーの小瓶にロキシーを酌んできてくれた。ロキシーはネパールの地酒で、米の蒸留酒である。焼酎みたいなもので、実際の味も焼酎に似ていた。ロキシーは家庭で蒸留して作るそうなので、きっと近くの家で作っていたものを酌んできてくれたのだろう。
 調べてみるとロキシーの原料は材料は米とは限らないようだ。粟だったりヒエだったり(サボテンだったりトウモロコシだったりも)するらしく、また自分の家庭で蒸留するものだから濃度もいろいろ。日本酒くらいのものから40度、果ては80度のものもあるらしい。僕らが飲んだものはきっと20度前後ではなかったろうか。飲みやすく、倒れはしなかったから。どうやらネパールの人は、外人はビールやウイスキーを好んで飲み、ロキシーのような地酒は好まれないと考え、外人向けのメニューに載せていないのかもしれない(一泊5ドルくらいのホテルだったが)。いやいや、僕らこういうお酒が好きですから。
 ロキシーは自分の家庭で作るものなので、ボトル化したものは売られてはいないとのことだった。が、カトマンズの店ではいくつかロキシーらしきものが売られていた。その中のひとつが写真の右のボトルだ。店のおっさんがロキシーだというのでそうだと思うが、ネパール語が読めないので本当のところ何なのかさっぱりわからない。アルコール度数すらわからない(多分40度と思うけど・・・)。
 ネパールでは他にもチャン(米)とか、トゥンバ(ヒエ)とかの地酒やら、欧米、インド、ネパール本国製のビールやら、ウイスキーやら・・・、お酒の種類にはことかかない。残年ながら現地では居酒屋(緑ののれんがかかっている)に入る機会がなかったのだが、それを未だに少し後悔している。

 さて、今回のメインはククリ・ラム。実は最近まで知らなかったのだが、ネパールではラムも製造されており、現地で愛飲されているらしい。ボトルを眺めると1959と誇らしげに浮き出ており、1959年からこのラムを造り続けている事を示している。ネパールの南部ではサトウキビが採れるらしく(サトウキビ生産の世界最北端は香川県の東かがわ市らしいが、それに近いものがある)、この良質なサトウキビを使って作られたのがこのククリ・ラムである。International Rum Festival 2002の金賞をはじめ、2003 - 2004 GOLD WEB AWARD、International Cane Spirits Festival Testing Competitionの金賞など、あれこれの賞にも輝いている銘酒だ。因にククリとはネパールのグルカ族、その他の諸種族、インドなどでも使用される短剣のことであるが、凹状に曲がっているのが特徴で、農作業や家事、狩猟の他、戦闘にも使用される。 よく見るとどのククリにも刃の根元にωの形の凹みがあり、何の役に立つのか知らないが、これはククリに必須の部分らしくチョー(cho)と呼ばれるらしい。一節にはシヴァのトライデントだとか、女性の陰核だとか。ククリ・ラムにはこのククリを模したボトルも製造されているが、どうやらチョーはなさそうでちょっと残念である。
 このククリ・ラム、最近日本でも輸入販売が始まったのだが現在のところ飲食店への小売販売のみで、個人への販売はされていない。試しに注文してみたがやはり断られてしまった。で、最近行きつけになったとあるバーのバーテンダーさんもラムがお好きとの事で、無理にお願いしてお店に入れてもらうことになった。それがこれである。そうです、とあるバーにこのラムが置いてあるのは僕のせいある。でも、バーテンダーさんのお話では意外と売れているらしく、もう何回か追加発注されたとの事で、少し安心している。
 甘い香りのダークラムで、優しい甘さと上品な飲み口がとてもおいしい。最近のお気に入りの一本である。ロックやストレートで飲んでもおいしいのだが、このラムを使ったカクテルが本国のサイトに乗っている(ここ)。その名もKhukri Cocktailといわれるものは、ククリ・ラムにライム半分のジュースを入れ、グレナディンシロップをスプーン1杯、これを氷とシェイクしてカクテルグラスに注ぐのだそうだ(マスター、また作って下さい)。岡山にお住まいの方、このラムを味わいに、とあるバー「Second Simpson」に是非。

 世界には旅人が好きな国がいくつかある。そのひとつがネパールである。人は穏やかで優しいし、食事はおいしいし、お酒もおいしい。もう一度訪れたい国のひとつである。その際にはぜひ緑ののれんをくぐって、現地の人と飲んだくれたいものだ。

Nepal Distilleries Pvt Ltd.(本国のサイト)
マユール・コーポレーション(日本の輸入代理店)
ククリのいろいろ(英語)

コメント(4)| Track back(0) | 2007-09-07 19:10:30

DEEP SEA 地球最後の神秘・深海への旅


 地球の表面の70%は海で、この海の約90%が太陽の光の届かない水深200m以上の深海であるという。地球の海の深さの平均は約3800mといわれ、未知の深海は想像以上に広くて深いものらしい。しかも、水深が10m深くなるごとに1気圧上昇し、5000mの水深になると約500気圧もの水圧がかかることになる(1cm2あたり500kg)ため、深海の世界を知る事は想像以上に難しい。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の開発した無人探査機ハイパードルフィンはそんな深海を3000kmまで潜り、遠隔操作にて自在に潜航し、搭載されたハイビジョンカメラで深海の未知の生物を鮮明な画像でとらえる事が出来る。さらに、有人潜水調査船しんかい6500は6500mの深海まで有人で潜航できるという。このDVDはハイパードルフィンで捉えられた未知なる深海の生物の記録である。その数80種類以上。
 美しい発光体が神秘的なクラゲ、大口を開けて笑っているようなホヤ、海底を胸ビレであるく魚、つぶらな瞳の魚、そもそも目の退化した魚、花のような生物など見た事もないような生物のオンパレードで、実際に動いている生のままの状態が観察できて非常に興味深い。グロテスクであったり美しかったり。未知の世界をかいま見るというのは本当にわくわくする体験だ。そもそもグロテスクとか美しいとかいうのも人間の観点からの評価なわけで、想像を絶する圧力に暮らす彼らにとってみれば、それが至極最適な体形に違いない。逆に人間の形が不思議に思うだろう(実際に彼らがそう思うという事はないと思うが)。優雅に泳いでいるようでも、やはり生物であるから食う食われるの世界でもあり、独自の生態系が成り立っているようだが、まだまだ謎の部分が多いようだ。このDVDを見終えた後は、実際に異次元の世界を旅してきたかのような感覚であった。地球の中にもまだまだ未知の宇宙が存在する事を思い知らされた。繰り返し眺めて、深海の宇宙を旅したくなるお勧めの一本だ。

 さて、この深海のナビゲーションは涼しげな声の女性で、それはそれで非常に楽しめるのであるが、別音声で海洋研究開発機構の2人の研究員、土田真二氏(カニ博士)とDhugal Lindsay氏(クラゲ専門)の映像を眺めながらのお気楽トークが収録されていて、これがやたらと面白い。深海に魅せられたマニアたちによる解説(というよりは雑談)で、その道の専門同志の談義は非常に興味深く、本当に深海が好きなんだなあ、とほほ笑ましい。最後は、「ビデオも終わりましたし、今晩は魚を食べながら一杯飲みますか」「あははは」で終わっている。楽しそうだ。ちょっとついていってお酒飲みながら話を聞いてみたい。

 ちなみにこのDVD、はじめは楽天で注文したのだが、出荷予定の期間を過ぎても入荷せず、どうなっていますか?と問い合わせのメールを送ったら、入荷しません、と一方的にキャンセルされてしまった。で、あきらめていた所、たまたま入った本屋で本と本の合間にはさがっているのを発見。無事手に入れたという次第。もっとあちこちでちゃんと売って欲しい、それだけの価値ある貴重で面白いDVDだと思う。確実に手に入れるのであれば、下記のWeb-WACで注文するのがお勧めである。

Web-WAC

コメント(5)| Track back(0) | 2007-09-06 19:40:57

iWeb'08でサイト再構築!

 前回の投稿からの続きです(だいぶ酔いが回ってきました)。ということで、先週末からiWeb'08を使い以前のサイトの再構築を行ったのですが・・・・。やー、これがものすごく簡単でお手軽なのですね。そもそもたいした説明書もガイドもないのですが、何も読まなくてもいじってたらそれなりに出来てしまいました。複雑そうな事がそれなりに。7年前と比べても、5年前と比べても隔世の感があります。以前はホームページ作成ソフトでの意図とブラウザーの表示がかなり違い、しかもブラウザーによって表示がかなり違いますので結構気を使いました。フローティング・オブジェクトは恐くて使えなかったですし(たいていブラウザーでデザインが崩れてしまいます)、cssやHTMLをこそこそ書き直しつつ確かめて、できるだけ安定なフォントや表現方法を使っていました。フレームなんかも恐る恐る使ったり。iWebではそういうことをあまり考えずに出来てしまうんですね(逆にHTMLやcss、Javaがまったくいじれませんので、昔からサイト作っていた人には物足りない所もあるのですけどね)。足らない所も結構ありますが、iWebの使い勝手は結構良いものです。昔こうあったらいいな、というのがたいていワンクリックですむようになっています。写真もソフト上で色の調整やトリミングが出来ますし、iPhoto(写真管理ソフト)のアルバムをドラッグ・アンド・ドロップしたらそれだけで見やすいウェブ・アルバムが完成しますし・・・。しかも、たいていどのブラウザー使ってもほとんどデザインが崩れる事なく、それなりに表示されびっくりしました(MacOSX 10.4ではSafari3、Camino1.5、Firefox2で、WindowsXPではSafari3、Firefox2で動作確認し、ほとんど問題なし)。ただ、ひとつの例外がありまして・・・それがInternet Explorerなのです。サイトの再構築自体はトータル数時間ほどで完了したのですが、Internet Explorer7でのバグ取りだけにその後数日間費やしました・・・。10個のブラウザーのうち9個まで全く問題なくても、Internet Explorerで問題があったら世の中の8割の人はうまく見られないという事ですから・・・・・。

 あまりiWebのユーザー数も多くなく、しかも説明書がなくても作れる分、ネット上にもトラブルシューティングがあまりありませんので、以下は参考の為と、自分のメモの為に(iWeb使われてない方はよくわからないと思いますので読み飛ばして下さい、愚痴みたいなものですし)・・・。

(1)写真にカゲをつけてアップすると、Firefoxではカゲが表現されず写真だけになってしまう。でもこれはまだ許容範囲。Internet Explorer7はなんとカゲだけ表示され、写真が表示されない!
→やむを得ずすべての写真のカゲを消して再アップ。写真が表示されるようになった。

(2)フォトアルバムのサムネールのページで、Internet Explorer7は写真の縁だけ表示され、写真部分が真っ白になってしまう。
→これは写真の縁を消してもダメだった。iWebのデフォルトでサイトのアドレスに日本語が含まれる仕様になっているのだが(Wikipediaの「http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ」みたいな)、どうやらこれがInternet Explorer7ではうまく処理できないみたいである。ページが全く表示されないのではなく、写真の部分だけが真っ白になってしまう。どうしてこう中途半端になるのか理由はよくわからない。半信半疑でアドレスをローマ字に変えたら縁付きの写真がちゃんと表示されるようになった。Internet Explorer7は日本語などの2バイトの文字の処理が苦手らしいという情報あり。

(3)WinのFirefox、Internet Explorer7で文字がドット文字みたいで読みづらい。文字が潰れる。目がチカチカする。
→これはWindowsの仕様と思われ、やむなし。全部13ピクセル以上で書き換える。あまり大きくするとMac上で大き過ぎるので13-14ピクセルくらいにした。Windows上でもSafariでは読みやすいフォントで表示された。

(4)iWebブログのエントリーのページで、Internet Explorer7だけで「次へ」「前へ」のリンクがうまく飛ばない。他のブラウザーでは問題なし。
→どうやらInternet Explorerではリンクのアドレスが途中までしか判断されていない様子。iWebのデフォルトでブログのエントリーのページには「エントリー」、アーカイブのページには「アーカイブ」と日本語がアドレスに入ってしまう。この為か?。このアドレスをアルファベットにする為には、iWebアプリケーションの「情報を見る」で「言語」から日本語を使わない設定にして立ち上げ直し再アップする。しかし、そうしてしまうとサイトの一部が英語表記になり、部分的に画像が×印になってしまう。今後ページを追加する時に問題があり、他のブラウザーで見る時の被害が大きいので、元に戻した。

(5)iWebブログのページがInternet Explorer7だけでやたらと読み込みが遅い。気が遠くなるほど遅い。まるでフリーズしたかのよう。Win上でもFirefox、Safariではそれなりにさくさく表示される。
→これはInternet Explorer7のレンダリング・エンジンの問題と思われ、どうしようもない。

(6)これはすべてのブラウザーで起こった障害。とある複数のページで写真、文章のほとんどが真っ白になってしまうという怪奇現象。
→少しずつ文章を削って数回アップしてみて何が原因か判明。そのページのリンクで「&」という文字が含んだ文にリンクがかまされているとそのページ自体が真っ白になってしまう。「&」→「and」、あるいは「&」を消す、などとして対処するしかなかった。

ということで結論。Internet Explorer7を含めたほとんどのブラウザーで表示可能となるよう努力しましたが、Internet Explorer7でだけは、一部のページで表示がやたらと遅く、一部のページでリンクがまともに飛びません。また、Windows用のFirefox、Internet Explorer7では文章が読み難いところもありますので、僕がいろいろ検証した結果としては、iWebで作成した(私の)サイトをご覧いただけるのであればWindows用のSafariが一番よろしいかと・・・・。もしご覧いただけるようでしたら是非お試しくださいませ・・・。因にInternet Explorer6はいろいろと不具合があるようですので試していません。ご了承下さい。また、Macの方はSafariで全く問題なしです。

ということで、ブログ、サイトともに気が向いたらアップいたしますので、宜しければ時々お付き合いいただけましたらと思います。今後とも宜しくお願いいたします。


↓で、最終的に出来上がったサイトはこんな感じです(旅のページがまだですが)。宜しければご覧下さいませ!
L'Etranger

コメント(1)| Track back(0) | 2007-09-05 23:02:19

サイト移行!

 下の投稿から続き。そんなわけで、今までの僕のブログの続き物臭いヤツ「80年代洋楽モノ」と「珍妙なお酒モノ」は自分のサイトの方にまとめておこうかと思いついたのですが、サイトのほうも何年もほったらかしで、その間「GoLive」の使い方もすっかり忘れ、もともと複雑で使いづらいソフトでしたからもう一回使い方を勉強するのも面倒くさく、ソフトを立ち上げるのさえ億劫な状況でした。
 もういっその事、何か新しいソフトを使って1から作り直してやろうか。前のサイトも行き詰まってたし・・・。と、つい頭に浮かんでしまったのですよね・・・・・。

 思い返せば、約10年前。僕がMacをはじめて買った時、既にMacのパソコンにはホームページ作成用のソフトがデフォルトでプリインストールされていたのですよね。それが、PageMillでした。いやー、これが初心者でも簡単にサイトを構築できるという素晴らしいソフトでした。僕が始めてサイトを作ったのがちょうど7年前、このソフトで作ったのでした。今でもこのソフトが一番使い勝手がいいホームページ作成ソフトではないかと思っています。当然、簡単にサイトが出来る分、出来ない事も多かったのですが・・・。

 しばらくして、PageMillの開発が終了し、アップデートされなくなりました。2000年頃でした。Mac対応の同様のソフトは、プロ用はGoLiveなどでしたが、初心者用のお手軽ソフトはこれだけでしたので、やむを得ずしばらく使い続けていましたが、so-netのU-Page(サイトのサーバーに使っていた)が、U-Page+にアップグレードされ(アドレスまで移行させられた)、MacOSもOS9からOSXに移行したので、これを期にサイトを作り替える気になり、GoLive6を購入し移行したのでした。やー、GoLiveの使い難い事、難しい事。サイトの構成を難しくしすぎてにっちもさっちもいかなくなっていたのも事実。それが2002年の7月でした。このころ猫も杓子もホームページ立ち上げ時代だったように覚えています。

 で、その翌年2003年9月にこのブログを立ち上げ、お手軽なブログがメインになってきます。その後、猫も杓子もブログ時代に突入です。

 写真も動画も文章も、難しいHTMLやCSSいじる必要もなくお手軽にアップできる無料のブログサービスがあるのですから、今さら面倒くさいサイトを作ろうとする人もめっきり減ってしまいます。so-netのU-Page+も2002年以降ほとんどアップグレードもされず、ユーザーの使える容量もデフォルトで10MB、追加料金払っても最大で50MBのまま。当時ならまだしも、ブロードバンドががそれなりに普及しているいまからすると、50MBでは少なすぎます。

 そんな昨今。なぜか今さらながらに、ホームページ作成ソフトが開発され、Macにデフォルトでプリインストールされるようになりました。それが、iWebです。2006年初登場でした。これも先日iWeb'08としてアップグレードされ、サーバーの.Macも今までの1GBから一気に10GBまでアップグレードされちゃいました。先日あれこれ最近のホームページ作成ソフトなどを調べてみたのですが、サイトを新たに構築するアマがほとんどいない為か、今ではMac用はプロ用の「GoLive」か「Dream Weaver」しかなく、アマ用はこの「iWeb」か「RapidWeaver」、あるいはフリーのマイナーなソフトぐらいでした。

 ということで、あれこれ検討した結果、「iWeb'08」を使い「.Mac」に自分のサイトを再構築する事を試みることにしました。本当はすべき事があるので、こんな事しどころではないのですが、思いついたらやり詰めちゃうのは昔からで・・・。困ったものです。
(ウェブサイトとブログの個人史、もう少し続きます)

コメント(0)| Track back(0) | 2007-09-05 21:38:39

ブログ移行?

 半月ほど前からこちらのブログの調子が悪くなっていました。ブログのトップページがまともに表示されず、なにやらスパムコメントがいきなり増え、しかも、ブログオーナーとしてログインできずの状態でした。たまたま久しぶりに何か書こうかと思ったら、こんな感じで・・・。
 こちらのブログも2003年の9月からお世話になっていまして、もう4年になるのですね。当時、アメリカではブログが既に結構はやっていましたが、日本ではまだまだブログって何?という感じで、良さそうなブログサービスもほとんどありませんでした。その頃にシンプルでしかもカスタマイズが効くこちらのサービスを気に入りブログを始めたわけです。こちら、個人のサラリーマンの方がご自身の仕事の傍ら淡々とサービスを続けておられるので、どんどんと新機能が追加されるというのではないですが、カスタマイズやヘルプはユーザーが掲示板でお互いに助け合うという感じで、非常にいい感じの小規模ながらの手弁当感覚のサービスだったのです。大手ではない居心地の良さもありましたし。
 ただ、やはり個人が無料でやっていますので、アクセスが集中すると繋がらなかったり、何らかの障害が起きると復旧までにしばらく時間がかかったり、それでやむなく他のブログサービスへ離れていく人も多く、さらにどんどんブログ人口が増えるに従い続々と大手も進出し、便利で多機能でアクセスの良い無料のブログサービスがいくつも出来ましたので、それでそちらに移行された方も多かったように思います(あとは単に飽きてやめたとか・・・)。その頃からか、このブログの管理人さんも書き込みや動きが止まり、ブログサービスのバージョンアップもなくなり、前述のユーザーの掲示板も書き込みが減り、逆にスパムコメントが増え、今ではそれもアクセスすら出来なくなり・・・。
 そもそもそんな状況でしたので、このまま繋がらない状態なら、今までの投稿の救出可能なものだけ他に移し、新しいブログサービスに移ろうかなあ、と思ったわけです。で、思いつきで作ったのがこちらなのですが・・・。
(新)L'Etranger Blog
これを作った所で、こちらのブログサービスが復活しました。うーむ。どうしようかなあ。新しい方に書き込んでいくのもひとつなのですが、こちらも何というか愛着もありますし、管理人さんも水面下で頑張っておられるのかなあと思うと、もうしばらくこちらで続けようかなあ、と思案中のこの頃です。続く。

コメント(2)| Track back(0) | 2007-09-05 20:58:52

DVDプレイヤー雑考

 先日DVDプレイヤーを購入した。正確に言うとDVD AUDIO/VIDEO Super Audio CDプレイヤーという長ったらしい名前らしい。再生できるものはDVDに限らず、当然普通のCDや、DVD‐ R/RW、DVD +RW/+R、SACD、ビデオCDに始まり、聞いた事のないようなフォーマットまで対応しているようだ。実際のところ自分がそれぞれのフォーマットを活用するとも思えないのだが、まあ対応していれば便利な事もあるかもしれないな、という感じだ。そもそも何でこんなにDVD類似のフォーマットが乱立しているのかわけがわからない。

 今までは「DVDプレイヤー」という単品の機器を持っていなかったのだが、それはパソコンでもプレイステーション2でもとりあえず再生できたので、差し当たって困らなかったからだ。もともとテレビや映画をあんまり観る方でもなく、DVDのソフト自体もCDに比べるとはるかに少ない。しかし、持っているDVDは音楽関係のものが多いのだが、その中でもアメリカやイギリスのソフトが徐々に増えてきた。困るのはアメリカのDVDはリージョン1(日本はリージョン2)で、イギリスはPAL方式(日本はNTSC方式)であること。パソコンでならどれも再生できるので一応は見られるのだが、パソコンのスピーカーで音を出し、パソコンのモニターを眺めているのも何だか迫力がない。ということで、どちらもシームレスで再生できる単品の「DVDプレイヤー」が欲しくなったのだ。

 しかし、地域によるテレビのPAL/NTSC方式の違いは昔からの定着した方式なのでやむを得ないとしても、リージョンコードが何故あるのかもよくわからない。必ずしも法律的な話ではなく、一説にはハリウッドが映画の利益を守る(例えば映画の日本公開より先にアメリカ盤のDVDが出てしまうとか)為に要請した、との話も聞くが真偽の程はよくわからない。映画や公演とは全く関係のなさそうなロック関係のDVDにもリージョンコードが指定されていたりすることも多く(しかも日本発売もない)、見たい物が素直に見られず困ってしまう。

 ところで、最近のDVDプレイヤーの一番の売れ筋は5000円前後の低価格のものだそうだ。しかし、ネットでこのDVDプレイヤーの評判を見てみると、やはりというかそれなりの品質でしかないようだ。いくら何でもそれでは再生できてもちょっと寂しいので、国産メーカーのエントリーモデルを購入することにした。ここで、そこそこオーディオには散財しておきながら、何故か映像にはほとんど拘っていない自分にはたと気付いた。CDプレイヤー購入の際も、マルチプル・プレイヤーだと回路が増える分音質にも影響がありそうだと思い、CDのみしか再生されない純粋なCDプレイヤーにしたのだ。それとえらく対極的。今回のDVDプレイヤーは(音楽CDを含む)たくさんのフォーマットに対応していながら、件のCDプレイヤーの10分の1程の値段である。もっと言えば、先日購入したレコード針よりも安い。そちらが贅沢過ぎるといえばその通りなのだが。

 前述したように昔からほとんどテレビを見なかったし、大学生の頃も仕事を始めてからもテレビを持っていなかった。自分の部屋にテレビを置いたのはそんなに前の事ではない。しかも、今でもそれほど電源を入れる事もない。逆に音楽は毎日のように聴いていたわけだし、その思い入れの差があるのは当然の事とは思う。あとは、DVDというメディア自体に先行き不安なところがあって、そこまで入れ込む気にならないからかも知れない。

 DVDは一般のビデオテープに比べ(S-VHSに比べても)確かに画質はよいようだ。画質が良いと言うのは語弊があるか。つまりは走査線の数が多く解像度が高い。だが、ハイビジョンに比べると走査線の数は約半分くらいのものである。DVD525pに対し、ハイビジョン1125i(現行ではpではなくiだと思う)。プログレッシブとインターレースの違いこそあれ、実際にハイビジョンの放送と比べると、DVDの映像は素人目に見てもどうしても荒さが目立つ。もはやDVDでは役不足なのではないかと単純に思うのだ。例えばハイビジョンをDVDに書込んだらかなりのダウングレードになるだろう。当然パソコンのソフトウエアもハイビジョンに対応したフォーマットが出てきているし、次世代DVDもすぐそこまで来ているようだ(企業間の規格争いはあるが・・・)。CDからSACD、DVDAudioへはおそらく移行しないと思われるが、DVDから次のメディアへの移行はそのうちあるかもしれないな。と思ったり。素人目に見ても明らかに違うのだし。

 アスペクト比の問題もある。従来のテレビは4:3に対し、ハイビジョンは16:9。DVDは当然の事ながらモノによって4:3と16:9が混在する。何だかモノによって画像が縦長だったり横長だったりして落ち着かない。これは仕方のない事だと思うが・・・。早くどれかに統一されればいいのにと思う。結局DVDは過渡期の規格なのだろう。ともかく映像の分野はまだまだ延びシロがあるという事か。

 ・・・・とか何とか偉そうにぶつぶつ言いながらも、手持ちのDVDを全部引っ張り出してきて、次々かけてみてはあれこれいじり倒して楽しんでいる。今まで買ったはいいがまともに見た事なかったDVDも多かったので、意外と新鮮な驚きがあって楽しい。やはりオーディオのスピーカーで音を出して、(パソコンモニターより)大きな画面で観ると違うものだ。今の所ライブものを見る事が多いのだが、映画もどんどん観てみたいなと思う今日この頃。(・・・続く)

コメント(0)| Track back(0) | 2006-01-27 14:10:55

Best Albums 2005


 昨年もやたらといろいろなモノを購入しては聴いていたのですが、前年よりさらに熱中して聴いたモノが少なくなってきたように思います。困ったものです。つい先日、ひんまがってたレコード針を(それでも普通に音が出ていたのですが・・・)思い切って買い替えたところ、思っていた以上に音質が向上し、狂喜乱舞して昔のレコードを取っ換え引っ換えして聴いていたりします。80年代のレコードが多いのですが、やっぱり楽しいのですよね。年々こういった一生聴き続けるような、人生を変えるような音楽に出会える確率が減ってきているような気がしたり・・・。自分自身の問題なのでしょうけどね。
 さて、気を取り直して2005年度の私的なベストアルバムです。ざっと床に散らばっているCDを見回して、印象に残っているものを挙げてみました。例によって順不同です。その時どんな音楽を聴きたいかというのは、結局その時の自分の気持ち次第なところもありますし、いわば、昨年自分がどんな気持ちで過ごしてきたのかを投影しているような気もしたり。ということで・・・。

Ali Farka Toure & Toumani Diabate / In The Heart of The Moon
 マリを代表する二人のミュージシャンによるコラボレーション作。Ali Farka ToureのギターとToumani Diabateによるコラの美しい世界。バマコのHotel Mandeで全て即興で録音されたアルバムだそうです。Ry Cooder親子も何となく参加。
World Circuitレーベル

Brina / Mlado Leto
 スロベニアのBrina Vogelnik率いるグループのアルバム。バイオリンやアコーディオンがフィーチャーされたアコースティックなバックに、Brinaのボーカルが可憐です。スロベニア民謡の香りのするジャズ。
Brina Official Site

Hedvig Hanson & Andre Maaker / You Bring Me Joy
 エストニアの女性シンガーHedvig HansonとギタリストのAndre Maakerによるデュオ。余韻や空間までも美しい爪弾くギターにHedvig Hansonのボーカルがふんわり漂います。2人それぞれの自作曲に加え、ダイアン・リーヴスやバーバラ・ストライザンドのカヴァーなども。
Hedvig Hanson Official Site
こちらで試聴可

Vashti Bunyan / Lookaftering
 1970年の幻の名作「Just Another Diamond Day」以来35年ぶりの新作。Vashti Bunyan本人が始めて手にしたパソコンで自分の名前を試しに検索したところ、とっくに忘れられていると思っていた自分のアルバムがネット上で熱く語られプレミアがついている事を知り、それがきっかけで「Just Another Diamond Day」が再発になったそうです。またそれが今作の制作に繋がったようです。前作のきらきらとしたまばゆいばかりの煌めきは歳とともに穏やかな日だまりのようになり、過去を暖かかく振り返っているような作品になっています。ちなみにジャケは娘さんの作品らしいです。
Vashti Bunyan Official Site
Fat Catレーベルの紹介ページ(試聴可)

Abigail Washburn / Song Of The Traveling Daughter
 ジャケ買い。ブルーグラス・グループ、Uncle Earlのバンジョー奏者Abigail Washburnのソロアルバム。旅した中国をモチーフにした曲が多く、中には中国語で歌われている曲もあります。旅情をくすぐられるどこかエキゾチックな作品。本人のボーカルもキュートでいいです。
Abigail Washburn Official Site

M.I.A. / Arular
 戦闘中行方不明者(M.I.A)を名乗るMathangi Arulpragasamのデビューアルバム。「Galang」や「Sunshowers」のビデオが米国のiTunes Music Storeで紹介されていた頃から面白いなあと思っていて、輸入盤のアルバムが出るのを待って早々に買いました。スリランカ出身のタミル族の女性ヒップホップシンガーで、内戦のさながらイギリスに亡命。父親はスリランカの反政府ゲリラで、実家にミサイルを撃ち込まれた事もあるそうです(どこまで事実かわかりませんが)。ちなみにタイトルの「Arular」父親のニックネームだそうです。暴力や紛争に関するフローは僕にはよく聞き取れませんが、鋭角的なリズムの攻撃的な音が刺激的です。
M.I.A. Official Site

rei harakami / [lust]
 4年ぶりの新作なのに全く変わらない相変わらずの音。水彩画のような淡い音のエレクトロニカ。唯一無二ですね。
rei harakami本人によるブログ
Sublime Records

DoF / Mine is May
 ピアノやアコースティック・ギターなどのフォーキーなメロディに、複雑で不規則なグリッチ・ノイズやノイズのビートが絡まるフォークトロニカ。柔らかい音に美しいメロディ、そして飛び回るビートが気持ちいい。
Abandon Building Records

RATN / J
 僕は「少女都市」の頃からTujiko Norikoのファンなのですが、昨年は続けざまに3枚のアルバムを発表しました。その中の1枚。今作はRiow Araiとのコラボレーションですが、ここでのRiow Araiはきわめて控えめなビートでTujiko Norikoを引き立てています。Tujiko Norikoのボーカルとエレクトロニクスも相変わらずほわんとしていいです。昨年はライブで本人達を間近に見る事が出来嬉しかったです。
Tujiko Noriko Official Site
Riow Arai Official Site/a>
Corde

Fiona Apple / Extraordinary Machine
 売れそうにないからと一旦はお蔵入りにされたとか、いろんな噂の駆け巡った曰く付きのアルバム。以前、お蔵入りになったという曲(しかもアルバムほとんど全部)がネット上に流出し、たまたまそれを拾って持っているのですが、それを聴いた時はやはりすごいなあと思いました。しかし、今回のアルバムはそのほとんどが録音し直されているようで、それよりもさらにすごい物になっています。声にもすごみがあります。ちなみにこれはDVDとのデュアルディスクのバージョンがあり、そちらがお勧めです。「Not About Love」のおかしいビデオクリップや比較的小さめのクラブでのアットホームなライブが収録されています。
Fiona Apple Official Site

Emiliana Torrini / Fisherman's Woman
 アイスランド出身の女性シンガーソングライターEmiliana Torriniの2作目。前作とは打って変わってアコースティックでフォーキーな作りのボーカルアルバム。北欧という土地柄どうしてもBjorkやStinaとの類似点を意識してしまいますが・・・。
Emiliana Torrini Official Site

Maria Rita / Segundo
 (つい書いちゃいますが)ブラジルの至宝Elis Reginaの娘、Maria Ritaの2作目。キーボード(ピアノ)、ベース、ドラムをバックにスタジオで一発録りしたアルバムだそうです。やっぱりこの声には引き込まれてしまいます。すでに貫録すらあります。こちらはDVDつきのパッケージですが、これにはスタジオでの全曲のレコーディング風景が収められていてお勧めです。ジャケット写真はCDオンリーのパッケージの方がイイと思いますが・・・。
Maria Rita Official Site

Alejandro Franov / Opsigno
 アルゼンチン音響派。Juana Molinaとの仕事が有名なAlejandro Franovのアルバム。マリンバ、アコーディオン、シタールなどのほとんどの楽器を自身で演奏し、ホーミーなんかもやっています。アコースティックな楽器中心の柔らかなアンビエント作品で、前作より変態度は低く、安心して異空間を楽しめます。何故かジャケットには日本語も併記されています(アルゼンチン製なのに)。
Alejandro Franov Official Site?

Rosal / Rosal
 こちらもアルゼンチン。Maria Ezquiaga率いるバンドの最新作。ジャケットは70年代っぽくも見えますが、2005年の作品です。アコースティックでフォーキーなポップ・アルバム。Fernando Samaleaも参加。
Rosal Official Site

Marcia Lopes / LP
 どうもこのアルバムは2003年に発表されているようですし、おそらく自分も2004年には購入して聴いていたと思うのですが、最近ふと聴き直してみると意外と良かったのでここにも入れておきます(去年のベストに入っていないし・・・)。ブラジルの女性ジャズシンガーのデビュー作。ジャケが異常に地味でマイナーなエレクトロニカのアルバムみたいですが、違います。フルートやギターも活躍するブラジルを感じさせるジャズになっています。カエターノ・ヴェローゾも絶賛したというその声。凛としたなかにも優しい美しい声です。日本盤も発売されているようで、こちらはジャケットが違います。
Marcia Lopes Official Site

 ということで、今年もたくさんの良い音楽に出会えるよう、アンテナを張って探求を続けようと思います。

コメント(5)| Track back(0) | 2006-01-25 03:30:41

本年も宜しくお願いいたします!

1月も終盤でいまさらですが、気にしません(あれ?デジャ・ヴ?)。
明けましておめでとうございます。
昨年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ということで今年の自分の抱負ですが、「うまくバランスを取る」ということにしました。

昨年、「結婚」という大きな転機もあり、生活が1人ではなくなりました。今まで結構好き勝手生きてきましたが、これからは仕事なり研究なりとともに、家庭も大事にしていかなければいけません。いろいろな事情を考えると、既に「両立」というレベルでは手が足りません。どれかに集中的に重点を置けばそれはうまく進むかも知れませんが、それだけでは何かがダメになりそうです。すべてにバランスを考えつつ物事を進めていきたいと思っています。

とはいえ、バランスの取れ過ぎた人間というのも面白みがありませんし、適当に好きな事に重心を持って行きつつ毎日を楽しみたいですね。これから何かと忙しくなりそうですが頑張ります。今年もおいしい酒をたくさん飲んで、いい音をたくさん聴いて、いい物をたくさん見て、そしてたくさん笑える年にしたいです。このブログも気の向いた時に更新させていただきますので、皆様どうぞ本年も宜しくお願いいたします。

コメント(6)| Track back(0) | 2006-01-23 21:50:31

Brina / Mlado Leto


(新譜)Brina / Mlado Leto(2004)
 スロベニア。と聞いても恥ずかしながら場所すらピンとこなかったのであるが、イタリア、オーストリア、ハンガリー、クロアチアに隣り合う、旧ユーゴスラビアから1991年に独立した国である。もともとユーゴスラビアは「7つの隣国、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字により構成される1つの国」と評される複雑な多民族国家であったが、1991年6月25日にスロベニアが独立宣言をしたのを皮切りに各国が独立、2003年にはついにユーゴスラビアという名称すら消滅してしまった。個人的にユーゴスラビアで思い出すのは、1991年夏にヨーロッパを列車で旅していた時の事。ハンガリーからギリシアに陸路での移動を考えていたものの、ユーゴスラビアの治安が不安定なため急遽空路に切り替えたのであるが、それがちょうどこの時、スロベニアが独立して10日間戦争が勃発、その後各地で紛争が起こっていた時なのであった。そりゃ、無理だわ。その時の国が今では名前すら残っていないというのも感慨深いものがある。
 現在ではスロベニアは政治、経済など情勢も安定しているようである。国土の北にアルプス山脈を擁し、アドリア海に面した旧市街も美しいらしい。またカルストの洞窟群は世界遺産にもなっている。そういうわけで、個人的に最近行ってみたい国のリストの上位にランクされている。
 さて、本題。このアルバムはそんなスロベニアのBrina Vogelnik率いるグループの新作である。彼女はスロベニアの有名な音楽一家に産まれ、小さい頃からスロベニア民謡を聴いて育ったそうだ。そして、17歳ではじめてステージに立ち、この頃から音楽活動を始めたようである。Brina Vogelnik自身は2002年にBrina & String.siとしてアルバムを出しているので、彼女自身としてはこれがセカンドアルバムになるのだが、現在のグループになってからは初のアルバムとなる。このグループ、ボーカルのBrina Vogelnikの他にバイオリン、ギター、アコーディオン、ダブルベース、パーカッションを演奏するメンバー6人で構成され、それぞれ国内ではよく知られたジャズ・ミュージシャンらしい。また、曲によってゲストミュージシャンが参加しているが、全体的にアコースティックなサウンドで統一されている。演奏される曲はスロベニアの民謡を彼らなりにアレンジしたものが大半で、アルプスっぽい民謡の牧歌的で陽気なただずまいと、ジャズの洗練されたニュアンスが同居しており興味深い。アルバムにはこの他スロベニアを代表する詩人オトン・ジュパンチッチ(1878-1949)の詩に曲をつけたものもあったり、何故かスウェーデンの賛美歌やらギニアの子守歌などをスロベニア語にアレンジしたものもあったりして驚かされるのだが、彼らなりのユーモアやウイットもあり不思議と散漫な印象は受けない。何でもかんでも取り込んでという人たちではないようだが、一本筋の通った雑食性というか・・・そういう感じ。
 何と言っても魅力的なのはフロントのBrina Vogelnikのボーカルで、どうしてもバンドのサウンドイメージとの関係で思い浮かべてしまうのが、Fairground AttractionにおけるEddi Readerである。Eddi Readerをちょっと田舎臭くして、愛嬌と可憐さを増量したような感じといったら近いか。清楚で素直な声にはとても好感が持てる。特に個人的に一番お気に入りのアルバム最後の曲「Nocka」などは、Fairground Attractionの未発表曲と言われたらうっかり信じてしまいそうである。バイオリンやアコーディオンがフィーチャーされたアコースティックなバックに、このBrinaの声。聴いてて気持ちいいし、ほっこりと楽しい。次は彼らのオリジナル曲も是非聴いてみたいと思う。

Brina Official Site
試聴出来るサイト
こんにちは!スロヴェニア共和国(スロヴェニアの紹介のサイト)
Welcome to Slovenia(スロヴェニアの紹介のサイト、スロヴェニア民謡の試聴出来るページ

コメント(0)| Track back(0) | 2005-11-08 10:10:03

Ali Farka Toure & Toumani Diabate / In The Heart of The Moon


(新譜)Ali Farka Toure & Toumani Diabate / In The Heart of The Moon(2005)
 マリ共和国はアフリカにおいても音楽の盛んな国であるが、それはグリオ(griot)によるところが大きいと言われる。これは世襲制の音楽家達の事で、口承伝承人として音楽や歴史を語り継ぎ、年中様々なお祝い事では彼らが演奏するのだそうだ。逆にグリオでない人が音楽を演奏するのは恥ずかしい事とされているようで、学校の授業でも音楽はないそうである(参考)。今作でのToumani Diabateもグリオの出身(Ali Farka Toureは未確認)である。ただ、最近ではSalif Keitaのようにグリオ出身ではない音楽家達も台頭しており、それにとらわれる必要もないようである。
 さて、今作はマリ出身の二人のミュージシャン、Ali Farka ToureとToumani Diabateによるコラボレーション作である。Ali Farka Toureは1939年生まれ、マリを代表するブルース・ギタリストの大御所で、アフリカのJohn Lee Hookerと評される事もあるようだ。以前Ry Cooderとコラボレーションした作品もあり(1994年「Talking Timbuktu」)、今作でも彼が数曲ピアノとギターでひっそりと参加している。一方、Toumani Diabateは1965年生まれ、アフリカの伝統楽器である21弦の弦楽器コラの名手である。様々なアーティストの作品に参加しており、自身でも数作作品を発表している。
 このアルバムは首都バマコのNiger川沿いのHotel Mandeで録音されたものであるが、驚くべき事にこの時リハーサルは行われず、2時間ほどのセッションで全て即興で演奏されたとの事である。当初は1曲だけの予定だったらしいが、いざ始めてみると二人の創造力はとどまる事を知らず、結局アルバム1枚になったそうだ。収録曲の多くは伝統音楽を下敷きにした即興演奏で(後は各個人の曲が数曲)、基本的には二人のギターとコラの緊密なインタープレイで成り立っている。曲によってわずかなサポートミュージシャン(Ry Cooder親子含む)が加わるのであるが、それも本当に控え目なものである。
 しかし、このコラの響きの美しい事。ここでのAli Farka Toureのギターは彼の他作品と比べ非常に控え目で、静かに曲のテーマを繰り返し、Toumani Diabateのコラがその隙間を縫うように流麗に奏でられる。平均律とはやや異なるコラの響きとギターとの「美しい不協和音」が印象的である。穏やかな川の流れに複雑で細やかな波紋が水面を表情豊にし、そこに月の光がキラキラと反射しているような感じとでも言おうか。Hotel MandeからのNiger川の眺めがこんな感じなのであったら、すぐにでもそこに飛んで行きたくなる(蚊さえいなければ)。ともあれ、心地よい緊張感と、空気の揺らぎまでもが優美な素晴らしい作品である。

World Circuitレーベル
→amazon - UK盤US盤(試聴可)
→HMV - UK盤US盤(試聴可)
→Tower.JP - UK盤US盤
iTunes Music Store(US)(試聴可)
マリツアー(マリの旅行、現地情報、音楽の紹介も)
→Hotel Mande(サイト1サイト2)。行ってみたい!けど、蚊がコワイ!

コメント(0)| Track back(0) | 2005-11-08 10:09:06

結婚しました


 本日午後、婚姻届を提出いたしました。

 区役所へ行くまでは書類を無くさないか不備はないかとドキドキしていたのですが、あっけなく提出が終わった帰り道は、何もなくてもドキドキしていました。区役所の隣のレストランで乾杯をして、夫婦になってはじめての食事を摂りましたが、僕はずっと今にも笑い出しそうな顔をしていたようです。今日が人生で一番大切な日になりました。

 もう少し同居するのは先になりますし、現実的には昨日と何も変わらない午後なのですが、気分的には何もかも違って見えるものですね。この先どんなことが待ち受けているのか全くわかりませんが、どんな時もふたりで手を取りあって歩いていこうと思います。

 まだまだ未熟なふたりですが、どうかあたたかく見守ってやって下さい。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

コメント(35)| Track back(0) | 2005-09-23 14:38:48

アベベ・ベキラ(Abebe Bikila)


(今夜の酒 #12)アベベ・ベキラ(Abebe Bikila)
 先日エチオピア料理店に行った。実は別のお店を目指して行ったのだが、残念ながら目当ての店に振られ、道すがらに気になっていたこのお店「QUEEN SHEBA」に入ってみたのだ。エチオピア料理は僕もはじめての体験だ。料理の品数が多くて迷うが、結局いろいろと選べるトラディショナル・セットを注文した。これは大きな皿に大きなインジェラという薄いパンを敷き、この上にサラダや煮込み料理などが載って出てくるものだ(こんな感じ)。インジェラはエチオピアの主食で、テフという穀物を水と混ぜて発酵させクレープ状に焼いたものである。ちょっと酸っぱいので苦手な人は苦手な味かも知れない。カバブはチキンとヤギを選んび、ダチョウのカバブを追加した。ヤギは沖縄でも食べたのだが、エチオピアの人たちも食べるようだ。ヤギを食べるのはこれで3回目なのだが、以前食べたものよりはやや食べやすいもののやはり匂いはきつい。辛めのソース(アワゼ?)につけて食べたらおいしく食べる事ができた。ダチョウは筋肉質なのか結構硬い肉で、すごく淡泊な味である。ほとんど味のしない硬めの肉を幾度となく噛みしめたのだが、草原をすごいスピードで走り回るダチョウが頭をよぎった。煮込み料理はドロワット(鳥肉)、カイワット(牛肉)などを注文。本来これらをインジェラでつかんで手で食べるようだが、今回はフォークでいただいた。どれもおいしかった。
 お酒に関しても思っていた以上にいろいろな種類がある。エチオピアにはイスラム教徒とキリスト教徒がほぼ半々いる為か、お酒に関しては寛容なのかもしれない。メニューを眺めてみるとエチオピアものに関しては、ビール、ジン、コニャック、ブランデー、ベルモット、ワインなどがある。ふと気付いたのはブドウが採れるのだなあという事。低緯度にしては珍しいと思ったが、調べてみると実際採れるようである。逆にサトウキビも採れるはずなのだが、何故かラムがなかった。まあ、お店のメニューでそこまで推測してもどうかと思うのだが・・・。実際のところエチオピアで何がどの程度飲まれているのかはよくわからない。
 さて、本題のアベベ・ベキラ(Abebe Bikila)である。アベベ・ベキラは金の杯に注がれて出てくる綺麗なオレンジの酒である。聞く所によるとベリーの酒なのだそうだ。それから想像できる通りフルーティで甘い飲み口である。・・・が、これが実はアルコール度80%あるのだ。消毒に使うアルコールが70%であるが(細菌などに対しては70%が一番効果が強いようである)、ほぼそれくらいあるわけだ。飲むとノドが痛いくらい熱くなる。細菌どころか自分の食道や胃まで焼けているような感じだ。甘いのにここまで強いお酒も珍しい。で、これがすごくおいしい。すっかり気に入ったので店長に入手方法を問い合わせてみた。が、「アベベ・ベキラ」は店長が個人的に本国から取り寄せているもので、日本で購入するのはまず無理との事であった。しかも大きなボトルで自宅に取り寄せ、それを小分けにしてお店に持ってくるので、他の店員もそのボトルを目にした事がないらしい。・・・というか、実際エチオピアで普通に販売されているものなのだろうか。もしかしたら現地の知り合いが個人的に作っている酒を取り寄せているものかも知れない。検索してもこのお酒に関しては何もひっかかってこないのだ。
 そう、検索でひっかかってくるのはエチオピア出身のマラソン選手、アベベ・ベキラ。彼は1960年のローマオリンピックに参加した。この時、偶然に靴が壊れたため裸足で走ったのだが、当時の世界最高記録の2時間15分16秒2で優勝。それまでイタリアに占領されていた事もあり、アベベは一躍エチオピアの英雄となったのだ。ちなみにこの後東京オリンピックでも金メダルを取っている。彼の名前にちなんでこのお酒に冠しているのは間違いないと思う(彼がこの酒を愛飲していたかどうかは定かではないが・・・)。彼は今でもエチオピア国民の英雄なのだろう。
 さて、食事はエチオピアのスパイシーなコーヒー(やっぱりモカ?)で締めくくったわけだが、「お持ち帰りにする事はできませんが、またいつでもこのアベベ・ベキラを飲みに来て下さいね」と言われた通り、本当に行ってしまいそうだ。ああ、また飲みたいなぁ、アベベ・ベキラ。・・・というか、エチオピアに行きたくなってきた今日この頃である。

QUEEN SHEBA(お店のサイト)
Abebe Bikila(マラソン選手Abebe Bikilaのプロフィール)
エチオピアベット(エチオピアに詳しい個人のサイト)

コメント(6)| Track back(0) | 2005-09-12 23:22:01

ブログ開設2周年

 さて、このブログをはじめて2年が経ちました。3年目に突入です。最近はめっきり更新頻度が落ちていますが、相変わらず好きな音楽聴いて、お酒飲んで、時には旅に出ています。実はネタは貯まっているのですが、もともとの文章(読み・書き)嫌いの為の遅筆に加え、徐々に生活も変わりそうでいろいろと考えなければいけない事もありまして・・・。などと言い訳しても意味がありませんので、引き続き気ままに楽しみつつやらせていただければと思っています。

 ということで、まだまだ続けますのでご縁がありましたら何とぞ宜しくお願いいたします。

コメント(9)| Track back(0) | 2005-09-08 21:24:40

The Pogues at Shibuya-AX


 今年初めての台風が関東に上陸した日だった。7月26日。念願のThe Poguesのライブを観た。しかもShane MacGowanを含めたオリジナルメンバーだ。こんな日が来るとは正直思ってもみなかった。
 The PoguesはShane MacGowanを中心に1982年にロンドンで結成された。故国のアイリッシュ・トラッドをパンクを通過した性急で破天荒な演奏スタイルで展開したようなバンドである。言ってしまえば、パブで手練れのよっぱらいが勢いにまかせて自国の民謡やっているような感じ。これがまた泣かせるのだ。トラッドとオリジナル半々くらいだった「Red Roses for Me」に続き、セカンドアルバムの「Rum Sodomy & the Lash」はElvis Costelloをプロデューサーに迎え制作され徐々に注目されるようになる。その後1987年Dublinersとのシングル「The Irish Rover」がイギリスで初のベストテン入りし(僕はこの頃から彼らのファン)、同じ年の年末、Kirsty MacCollとの名曲「Fairytale of New York」が大ヒット。この曲を含むアルバム「If I Should Fall From Grace With God」が彼らの最高傑作であり代表作となった。それまでメンバーの入れ替わりが時にあったのだが、このアルバムで今の8人が揃う事になる。当時僕は高校生だったのだが、いったい何回このアルバムを聴いたかわからない。この後も何枚かアルバムを出すのだが(Joe Strummerがプロデュースした作品もある)、1991年日本のツアーの時の出来事がきっかけでメインのShane MacGowanが脱退してしまう。これはツアーの精神的圧迫やグループ内での問題、その為よれよれの状態でも酒を飲み続けたShane、そしてそれを気づかうメンバーの出した結果であった。当時はライブで歌もMCもまともにできないばかりか、マイクも握れずタバコに火もつけるのも難しかったとのことである。Shane脱退後のThe Poguesは、残ったメンバーで2枚アルバムを発表したもののその後1996年に解散状態に。Shaneの方は酒を飲みながら社会復帰し、自らのバンドThe Popes(このあたり未練を感じる)を率いて活動を続けていた。その後、数年を経て昨年イギリスでライブをしたとの噂を聞いていたのだが・・・。そして今回の日本公演である。復活したオリジナルメンバーで講演するのはイギリス、アイルランド以外では初との事で、フジロックフェスティバルに先駆けての公演となる。
 さて、当日は前述したように台風直撃のニュースもあり、コンサート前は雨が降ったり止んだりであった。少し早めに到着し、ジントニックを飲みながらのんびり待つ。近くで待っていた方と意気投合しThe Poguesの話題で盛り上がる。その方も数年来のファンで、1990年の公演も見に行かれたそうだ。育った環境もThe Poguesを聴いていた環境もまるで異なるのに、何故か懐かしいような感触であった。そんな感じで開場までにはいい感じで酔っぱらっていた。開場後はTシャツを横目に(欲しかったけど)、前の方の場所を死守して登場を待った。全席立ち見なのだ。こんなにアーティストが出てくるまでにドキドキしたライブはない。他のメンバーはまだしも、Shaneはホントに出てくるのか?酔いつぶれているのではないか?いざ出てきても歌えるのか?・・・果たして開演の19時から20分遅れて彼らは現れた。出囃子はThe Clashの「Straight to Hell」。何とも粋な計らいである。Shaneだよ、Shane。本当にShaneだよ。最初のナンバーは「Streams Of Whiskey」。もうここから観客の反応は最高潮。ほとんど全ての歌詞をみんなで大合唱。踊るわ、飛び跳ねるわ、奇声を上げるわ、僕のいた前の方はもみくちゃ状態。何人もが頭の上をダイブしステージ下に送られていった。彼らの袖に引っ込んでいく時のにこにこした表情と、何でこんな民謡で盛り上がっているのかわからないといった感じの係員の表情が対照的で印象的であった。長い間解散状態であった事もあり、演奏される曲はほとんど当時の曲で、ファンからすればヒットパレードにほかならない。結局みんなどの曲も大声で歌った。
 しかし、みんな経た年月とともに老けた。メンバー8人中3人が禿げてしまっており、当時の面影をわずかに残すのみである。そしてShaneはかなり太っていた。アイルランドかそこらのお土産によくあるヨッパライの陶磁器さながらである。とはいえ、やはりみんな演奏はうまい。当時の曲のスピードそのままの勢いを保っている。Shaneもよく歌えている。というか、Shaneが目の前で歌っているという事実だけで感激なのだが・・・。やはりきついのか、2,3曲歌っては袖に引っ込み、その間他のメンバーがボーカルを取っていた。おかしいのは、袖から出てきたShaneの持っているコップ(おそらくジントニックか何か)がまたなみなみと一杯になっている事だ。「White City」での変な踊りもそのままであったし、指に酒をつけて観客に聖水さながらぴっぴっと飛ばしたりもしていた。アンコールは4曲。名曲「Sally MacLennane」も演ってくれたし、ラストはお祭りソング「Fiesta」!みんなお祭り状態で大騒ぎし奇跡の公演は幕を閉じた。終わった後もしばらくはみんなその場を動かずシェーン・コールが続いていた(僕もだが)。「Fairytale Of New York」は演らなかったが、今は亡きJoe StrummerもKirsty MacCollもこの場にいる。そしてThe Poguesは生きている。そんなライブであった。
 会場を出て開演前に意気投合した方とビールを飲みながら笑っていた。汗だくだくであった。いつの間にか台風はどこかに行ったらしく、風は凪いでおり雨は上がっていた。次はいつ彼らのライブが観れるのだろうか。愛すべき酔いどれ達。酒もいいのだが、また元気な姿で彼らの歌を聴きたい。同じように騒ぎたい。そう思わずにはいられない夜であった。

ライブの写真
WARNERによるライブレポート
Official Site

コメント(4)| Track back(0) | 2005-07-28 10:10:33

McDowell's No.1 Celebration XXX Rum


(今夜の酒 #11)McDowell's No.1 Celebration XXX Rum
 先日近所にあるインド料理の店に行った。おいしいと評判のお店らしい。そのお店でインドのラムがお勧めだったので頼んでみることにした。残念ながら僕はインドには行った事がないのだが、インドではラムが比較的よく飲まれるそうである。これは他のスピリッツより酒税が優遇されており、他のお酒より安く手に入るからなのだそうだ。今回のこのラムはブドウの風味でブランデーのような味との事。で、実際に飲んでみると・・・、まさにブドウの味だ。いわゆるラムの味とは違い、くせがなく飲みやすい。非常に上品な味である。黙って飲まされたらブランデーと思うかも知れない。不思議に思って店の人に「これはラムですからやっぱりサトウキビからできているんですよね?」と聞いてみたところ、「このラムはブドウからできています」とのこと。ええっ!?いや、ラムはサトウキビの蒸留酒であって、ブドウから作ったら普通ブランデーでしょう!?と思ったが、絶対の確信もないので、その時はそのまま聞いていた。いづれにしても凄く気に入ったのでボトルごと買って帰ったのだった。
 まあ、実際調べた範囲でもやっぱりラムはサトウキビからできた蒸留酒とのことであるし、製造元のサイトを見てみてもブドウが入っているかどうかはわからずじまいであった。このメーカーはインドでは有名なウイスキーのメーカーらしいのだが、名前からしてイギリス・・・もっといえばスコットランドかアイルランド出身の人名っぽい(その辺もサイトを見てもよくわからなかったのだが・・・)。
 ただ、ふと思い出した事がある。そういえば僕は子供の頃、何故かラムはブドウからできていると思っていた。なぜそう思っていたのかわからなかったのだが、最近ふと気付いた。「ラムレーズン」というものがあるからではないか。ラムレーズンはその名の通りレーズンをラム酒に漬けたものだが、ラムとレーズンがお互い引き立てあって不思議といい味になるのだ。そういえばこのラム、ラムレーズンの味だ。子供の頃は何故かレーズンがあまり好きではなかったのだが、そんなことをいろいろと考えているうちにどうしてもラムレーズンのアイスクリームを食べたくなってしまった。そして、僕の人生できっとはじめてラムレーズンのアイスクリームを探し回って、今日はこのラムとともにそれを食べている。これがまた思った通り非常に乙なのである。
 
McDowell
リードオフジャパン(輸入元)
ここで、通信販売できます。

コメント(16)| Track back(0) | 2005-07-09 01:37:32

アルコール・バトン

 ところで「へべれけ」という言葉の語源は何だろう?。実はこういった変わった語源関係の話は昔から結構好きで、「新」を「にい」と読むのは「New」からきているだとか、「背広」は「Civil Clothes」か、あるいはそれを売っていた「Savile Row」からきた単語だとか。面白いものでは九州の方言の「ばってん」が「But Then」がなまったものだとか・・・。小学校の頃から語源の辞典をながめては、そういったものを見つけ面白がっていた。もっともそれらが信用するに足る根拠に基づいているかどうかまでは調べなかったので(そもそもその必要もなかったし)、今ではそれこそ飲んだ時の蘊蓄話としてしゃべったりするくらいである。
 さて、「へべれけ」はギリシア神話の「Hebe」から来ているという説がある。ヘベはゼウスとヘラの娘で、後にヘラクレスと結婚をする。青春を象徴する女神だが、オリュンポスの神々の宴でネクターという酒をお酌するのが仕事だったらしい。そしてギリシア語で「ヘベのお酌」を意味する「Hebe erryke」がなまって「へべれけ」になったというのだ。そうだとすれば、なかなか面白い話である。女神にお酌なんてされたら、それこそへべれけに酔ってしまうだろう。だがやっぱり何というか眉唾な話ではある。ネットで検索してもこれと全く同じネタは出てくるが、画一的でこれ以上深い話がない。僕と同様に疑問に思われる方もおられるようで、このサイトの方は非常に深く突っ込んで詳細に調べられている。はっきり言ってここまで検証されたらこれ以上僕が調べる事がない(詳しくはリンク先をご覧下さい)。実際ギリシア語では「Hebe erryke」とは言わないようで、木村鷹太郎という人のこじつけ(?)説のようである。結局「へべれけ」は明治時代に定着した擬態語のようで、話としては面白くないが、まあ実際はそういったものなのだろう。「へべれけ」という発音はこの言葉を知らない人でも呂律の回らないヨッパライを想像できてしまうので、それはそれですごく表現力に富んだ擬態語とも言える。そして、ヨッパライは明治時代から平成の今まで世代は変わっても変わっていないということだ。もっと言えばギリシア神話の時代、いやそれ以前から、未来永劫。

 閑話休題。Musical Batonの亜流の「アルコール・バトン」というものが、マロさん(Echoo!内なので、見られない方はすいません)から回ってきた。自分のブログはお酒ブログではないつもりであったが、よく考えたら最近お酒のエントリーばかりであった。ということで、要領はMusical Batonと一緒ということで・・・。

1. 家にあるアルコールの量(Total amount of alcohol in my room)
 いや、意外とこれが多い。面白がって買う割に最後まで飲まないので・・・。海外で買ってくるお酒、リキュール類、何かが沈殿したモンゴルのビール、ワイン、マッコルリ、貰い物のウイスキー、泡盛などなど・・・計48本くらい。1本500mlずつくらい入っていると計算して24リットル。

2. 今飲んでるお酒(Beverage drinking right now)
3. 最後に買ったお酒(The last liquor I bought)
 はい。最近近所のインド料理のお店で気に入って購入したインドのラム、McDowell's No.1 Celebration XXX Rum。これが結構おいしい。次の(↑)エントリーでこれについて書く予定。

4. よく飲む、または特別な思い入れのある5つのお酒(Five liquors I drink a lot, or that mean a lot to me)
 残念ながら艶っぽい話はないし、以前エントリーとして挙げた酒ばかりなので面白みはないかも・・・。ちなみにビールは乾杯程度で、ワインは甘めのドイツワイン(白)が好み。アウスレーゼ(Auslese)かシュペートレーゼ(Spaetlese)。実際によく飲むのは缶酎ハイではなかろうか・・・。

タンカレー(Tanqueray)・・・ジンといえば、タンカレーが好きである。尊敬していた先輩が飲んでいたジンを未だに真似して飲んでいる。しかも未だに超えられない。僕にとっては他のジンではしっくり来ない何かがあるようで。

ハバナ・クラブ(Havana Club)・・・ハバナクラブとコカコーラの出会いは奇跡的だ。キューバでハバナクラブとコーラを数本頼んで、適当に混ぜて飲み、踊り狂ったのは素敵な思い出である。ああ、キューバで15年とか25年買ってくれば良かったなあ。

アブサン(Absinthe)・・・ピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、モネ、ロートレック、ランボー、 モーパッサン、ボードレール、ヴェルレーヌ、ヘミングウェイ・・・などが愛飲したといわれる禁断の酒。実際にうちにあるのはペルノーの復刻版で、ツヨン濃度が低いものであるが、今年アブサンが全面的に解禁になったこともあり、是非本物のアブサンを飲んでみたい。

カンパリ(Campari)・・・一時期この赤くて甘くて苦い酒にはまってた事がある。1日に1本は開けてたなあ・・・。でも胃には優しいらしく、二日酔いはしなかったような。

張裕金奨白蘭地・・・上海でジャズを聴きながら飲んだ幻のブランデー。いや、現物は手に入ったのだが、僕にとってはあの時の味は、まさに未だに探し求めている幻の味なのである。

5. バトンを渡す5名(Five people to whom I'm passing the baton)
 今回はEchoo!(SNS)内で回ってきたという事もあって、Echoo!中心で回しておきます。お酒飲まれない方回しても仕方がないし・・・うーむ。すいませんが以下の方、時間のある時にでもお酒飲みながら軽くお願いいたします。

Se-jiさん・・・最近お忙しいようですが、軽く書いときましょうか。
かずさん・・・お忙しいとは思いますが、お願いできますか?
琴さん・・・これご覧になったら、ちゃちゃっと書いてみましょうか。
亜細亜さん・・・えーと。よろしくっ!

後の方はまた後ほど・・・。

コメント(21)| Track back(0) | 2005-07-06 02:14:48

電気ブラン(DENKI BRAN)


(今夜の酒 #10)電気ブラン(DENKI BRAN)
 ともかくその名前。一度聞いたら忘れられないようなインパクトがある。僕がはじめてこの「電気ブラン」という単語を目にしたのは、岡山のバーだった。バーの名前が「電気ブラン」だったのだが、結局そこには入らなかったので、この単語が何なのかわからず終いであった。それがカクテルの名前であるとわかったのは、最近、有楽町の高架下の赤提灯で飲んだ時であった。ほろ酔いの頃にそれを注文したのだが、ベルモットの香りと甘い飲み口につられ、2杯目を注文した頃からの記憶がまだらである。凄く楽しかった事だけは覚えているが・・・。そして、次の日はすごい二日酔いに見舞われた。

 ご存知の方も多いとは思うが、この「電気ブラン」は浅草に現存する神谷バー特製のカクテルである。本家のサイトに詳しい解説が載っているのでこれ以上のことはないのだが、今から約120年前の明治15年、ヨーロッパでワインなどについて学んだ神谷傳兵衛が日本ではじめて開発したオリジナルカクテルだそうだ(ちなみに神谷バーは明治45年創業の日本ではじめてのバーである)。このカクテルはブランデーを中心にワイン、ジン、ベルモット、キュラソーなどを混ぜたもので、電気が珍しかった当時は舶来の目新しいものをみな「電気〜」と称していたため、このカクテルの名前を「電気ブランデー」と命名して発売したそうである。それが、時代とともに「電気ブラン」と変わったらしい。当時はアルコール度45%で、その強いアルコール度も電気を思い起こさせてぴったりとした命名だったということだ。・・・ちょっと待て。ブランデーにしろジンにしろ40%そこそこなのに、どうして混ぜ合わせたら45%になるのだ?「など」の部分がたいそう気になるところではある。現在販売されているものは、アルコール度数30%のものと40%のものの2種類。30%の方を「デンキブラン」、40%の方を「電気ブラン(オールド)」と記したりするが、実際のところラベルはどちらも「電気ブラン」である。そもそも何故オールドになるとアルコール度数が増すのかもよくわからない。この辺あいまいなところが多いのだが、あいまいなままでいいかとも思う。重要なのは30%と40%の2種類があるという一点のみである。

 飲み方は、どう飲んでもいいとは思うのだが、冷やしてストレートかロックが推奨されている。で、どうもビールと一緒に飲むのが定番らしい。ビールの苦味と電気ブランのほのかな甘味がお互いを引き立てるのだという。通な人は黒ビールなのだそうだ。なるほど、電気ブラン単独で飲むのとビールと交互に飲むのとでは確かに印象が違う。ただ、2杯目以降は酔ってしまってわけがわからない。いずれにしても独特な味のカクテルである。うまくてうまくてどうの・・・という類いのものではない。ただ、クセにはなるかも知れない。

 120年の歴史。その間に明治、大正、昭和、平成と多くの人に飲まれ、多くの文学に登場し、そのくせ未だに浅草界隈でしか滅多に飲む事ができない。そして、未だに一杯260円という妙な安さ。いつの時代も東京下町の庶民的でちょっとハイカラな飲み物であり続けるのだろう、と思う。一度は本場の神谷バーで飲まねば。そうそう、やっぱり飲み過ぎには注意である。そもそも強いお酒のちゃんぽんなので・・・。

神谷バー・・・カウンターでボトルの販売もあり。
合同酒精株式会社・・・電気ブランの製造。
楽天シャトーカミヤ・・・一応、通販もできるようです。

コメント(6)| Track back(0) | 2005-06-25 23:09:03

Musical Baton

 在宅貧乏 - もうすぐ南国富豪編 - のkusanoさんからMusical Batonを渡された。数日前くらいからあちこちのブログでこれに関するエントリーを散見していたのだが、そのやり口から加速度的に日本のブログにも広がっているようだ。つまりは音楽に関するチェーンメールみたいなもので、バトンが渡されたら自分のブログで4つの質問に答え、次の5人にバトンを渡すというもの。発端は海外のとあるブログだそうなので、遡って行けばそのうちたどり着くのかもしれない。考え方だとは思うが、嫌がらせという観念ではなく、リンクを通じて見知らぬ仲間とつながりが広がっていく要素もあり、興味深いものだと思う(迷惑だと考える人もいるかもしれないが・・・)。Musical Batonについて詳しくはここなどを見ていただけたらと思う。では、僕もこれに乗っ取って・・・。

1. コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量(Total volume of music files on my computer)
 iTunesに登録してあるものが25.75GB(あくまでmp3、AACなどのサウンドのみのファイル)。CDはオーディオで聴く事が多いので、パソコンに入れてあるものは主にiPodに移すためにエンコードしたものである。後はオンラインでダウンロードしたものとかである。

2. 今聞いている曲(Song playing right now)
 文章を書いたり、集中している時には音楽はかけない事が多い。どうも気が散るのである。ということで、今は音楽は聴いていない。ただ、お酒は飲んでいる。

3. 最後に買ったCD(The last CD I bought)
 Laura Fedele / Independently Blue・・・イタリアのピアニストでボーカリスト。今回はNina Simoneの代表曲のカバー、ライブ盤。
 Beady Belle / Closer・・・Jazzlandの女性ボーカル。Bugge Wesseltoftも当然参加。
 Rei Harakami / Lust・・・久々の新譜。この水彩画的な浮遊感が心地よくて大好きである。

4. よく聞く、または特別な思い入れのある5曲(Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me)
 何だこの質問は。だいたい多少なりとも音楽が好きな人だったら5曲に絞れるはずがない。しかも「or」って何だ。よく聴く曲と、思い入れのある曲を並列に並べられても困るのだが・・・。むーん・・・。ということで、ジャンルをばらけて曲単位で思い入れのあるものを挙げてみることとする。ということなので、アルバム単位、アーティスト単位で好きなものが抜けてしまうのがかなり悔しいのだが・・・。まあ、仕方がないか。ちなみにこの半年くらいで一番よく聴いた曲はSteve Miller BandのThe Jokerである。タバコもハッパもやらないがそういう気分なのだ。きっと。

 
 Peter Gabriel / In Your Eyes(1986)・・・Peter Gabrielをはじめに聴いたのは1986年の「So」で、この曲はアメリカでのセカンドシングル。アフリカのリズムと音階をモチーフにしたラブソング、あるいは救いを求める神への賛歌。広々とした圧倒的な大地が目前に広がり、後半部分での天から降り注ぐようなYoussou N'dour の声が神秘的。

 
 Fairground Attraction / Perfect(1988)・・・イギリスのチャートで突如1位に躍り出たこの曲を、はじめてラジオで聴いた時の事をいまだに覚えている。すぐさま電車に乗ってレコードを買いに行ったほどだ。彼らの唯一のオリジナルアルバム「The First Of A Million Kisses」は今でも僕の一番のお気に入りである。Mark E. Nevinの美しくチャーミングな曲、Eddi Readerのさらさらの声、アコースティックを基本にした技術的にも優れたバンド。まさにパーフェクトだった。

 
 Child's View / The Cradle Of The Light(1999)・・・Child's Viewこと竹村延和にはじめにはまったのは、1994年のアルバム「Child's View」であった。クラブ系のリズムを持ちながらジャズとしての色気を十分に保った素晴らしいアルバムだった。僕はこのアルバムをずいぶんと長い間聴き込んだものだ。そして、しばらくして彼は電子音を操る音楽家に変貌した。始めのうちは僕もその音について行けなかったのだが、ある時突然その美しさに開眼してしまった。エレクトロニカというよりは電子音。光の粒子が飛び回り、そして紡ぎ出すゆりかご。ほぼ完璧な美しさを持ったノンビートの一曲。

 
 Nav Katze / 愛し合う夜(1987)・・・彼女らのオリジナル・ファーストアルバム「OyZaC」は浪人中に何回聴いたかわからないくらい聴きまくった一枚。その中の一曲。3人の女性が紡ぎ出すタイトでシャープな和製ロックで、意味深長でありながら光の見える歌詞は今でも有効である。彼女らはこの後メジャーに移り、アルバムごとにスタイルを変え作品を発表してきたが、ここのところご無沙汰である。望・復活。

 
 Bill Evans Trio / My Romance(1961)・・・最後に定番過ぎるアルバムから。それこそ大学の頃レコードを何回ひっくり返したか・・・。Scott LaFaroとの掛け合いが素晴らしい緊張感を保つ、美しくも楽しい一曲。・・・ふう。

5. バトンを渡す5名(Five people to whom I'm passing the baton)
 えーと。この企画の体質上、一般からアクセスできるブログのほうがいいかと思うので、SNSの外にブログを持っている方を選びたいと思うのだが・・・。取り合えず以下の方よろしくお願いいたします。

 flyday-bbblog・・・baohよろしくね!
 いちコロぶろぐ。・・・saonよろしく!
 Natural World・・・亜細亜さんよろしく!
 めもめもぶろぐ・・・*mahoさん、一応挙げさせていただきます!
 道草カメラ・・・ゆきこんさん、宜しくお願いしまーす!

コメント(8)| Track back(0) | 2005-06-18 20:54:11

能登またたび酒


(今夜の酒 #9)能登またたび酒
 今年のゴールデンウィークは能登半島の海岸沿いを車で回った。天気は上々で、どこへ行ってもあまり混んでおらず、海や山、あるいは田んぼの美しい風景を堪能し、温泉に浸かり、魚介類や能登牛、輪島そばなどを味わった。当然、夜は地酒や地ワインを飲んでいた。ひさびさにのんびりとした至福の小旅行であった。
 その能登で気になって購入したのがこの「能登またたび酒」である。発売元は門前町の沢田酒造店であるが、輪島市、門前町の国道沿いには至る所にその看板を見つけた。しかし、どうしてパッケージが春画!?またたび酒は健康酒であり疲労回復・冷え性・利尿・鎮痛・不眠症などに効果があるらしいのだが、強精作用もあるよというニュアンスだろうか(というかパッケージからはそうにしか見えない)??

 さて、またたびActinidia polygamaは木天蓼とも記し、東アジア特産のマタタビ科のつる性の落葉樹木である(キウイフルーツも同じ仲間だそうである)。日本全国の山野に自生するため、各地にまたたび酒の銘柄もあるようだ。韓国でも昔から鎮痛、消炎のためその実が服されていたようである。このまたたびは5、6月ごろ葉の一部が白くなり(白化)、7月ごろ小さな白い花が咲く。その後実を付けるのだが、この実は「ドングリ型」と「カボチャ型」の2種類の形がある。「ドングリ型」が正常な実であるのに対して、「カボチャ型」はマタタビアブラムシAsphondylia matatabiが寄生したもので、正常に成長せずこぶ状(「虫こぶ」とか「虫えい」と呼ぶ)になったものである。 しかし、この異常な成長の為、マタタビラクトンやマタタビオールなどの有効成分が空気中に拡散せず多く残るとされ、こちらを特に「木天蓼(もくてんりょう)」と呼び、効能があるのも主にこちらなのだそうだ(虫がどうなっているのかは知らない)。

 またたびといえばネコであるが、ネコが寄ってきて興奮する(マタタビ反応)のは、このマタタビラクトンmatatabilactoneの為である。マタタビラクトンは前述した虫こぶに多い精油成分で、モノテルペンラクトン型化合物の総称である。これが何故かネコ科の動物にだけ反応を起こすのだが、トラやライオン、ヒョウなどにも同様の反応を起こす。しかも、幼少期には反応が少なく、雌より雄に反応が強いらしいのだが、それが何故かはわかっていないようである。

 あまり知られていないのが、またたびはヨツボシカゲロウやクモンクサカゲロウに対しても誘因作用があり、彼らはまたたびに群がり実をかじるそうだ。こちらはネコとは異なりマタタビオールmatatabiolの作用とされる。これも虫こぶに多い中性精油成分で、モノテルペンアルコールの一種である。集まってくるカゲロウは全て雄であるそうだが、これが何故かもわかっていないようである。ネコに関しては雌にも反応があるわけだし、カゲロウにしてもその実をかじっているわけであるから、セクシャルなものとも言い切れない。またたびは東アジア以外の地域にはない事から、ネコやカゲロウにとって必須のものでもないようである。

 これらの成分が人間に及ぼす効果はというと、昔からいろいろと言われているのであるが、疲労回復や滋養強壮、精神安定、冷え性改善、リウマチ性関節炎や腰痛などの鎮痛、利尿、睡眠・・・。ガンに効くというものまである。興味本位でまたたびに関しての論文をざっとあたってみたのだが、1960年から1970年まではネコに対する効果の報告がいくつかあるのみで(Katahiraら、その他)、その後ぱったりと報告がなくなり、2000年に入ってからまたいくつか論文が出ているようである。その中で韓国のKimらのグループはまたたびの抽出液の抗炎症作用についての報告をしており、またYoshizawaらはある種の白血病に対する効果を報告している。これらに対してもまだ報告の数は少なく確定的なことは言えないのだが、その他の効果については全くないとは言えないものの民間療法の域を出ないように思われる。

 またたびの語源については、疲れ果てた旅人がこの実を食べて元気を取り戻し「また、旅に出る」という説がある。また一説には「カボチャ型」の実が亀の甲に似ていることから、アイヌ語の亀の甲の意味である「マタ・タムプ」がなまってマタタビになったとも言われる。何が本当かよくわからないのだが、食べれば「また、旅に出る」事のできる果実というのも何だか素敵な気がする。ネコやカゲロウもまたたびのある国に産まれて幸せかもしれない。

 さて、本題のまたたび酒であるが、これは山からとった新鮮なまたたびをリキュールに漬けたものらしい。瓶の上の乗っかっているものは小さなコップである。おそらくこれでちびちびやれよ、と言う事なのであろう。これはぐびぐび飲むものではない。そもそも今までに他のものをぐびぐび飲んでいたし・・・。どうやら二日酔いにも効果があるらしいので、今日はこいつを一杯飲んで寝る事とする。苦〜。

沢田酒造店
能登またたび酒の通販

またたび
「ドングリ型」の実
「カボチャ型」の実(虫こぶ)
猫とマタタビの不思議(こちらを参考にさせていただきました)

コメント(7)| Track back(0) | 2005-05-11 03:12:22

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